亜鉛

亜鉛は、成人の場合体内に2~4g存在しています。たんぱく質やDHAなどのすべての集合体の合成に関わり、新しい細胞を作ったり、正常な成長、性的な成熟に欠かせません。新陳代謝の活発な骨や筋肉に多く、肌、爪、網膜、精巣にも高い濃度で存在します。

亜鉛は何に効くの?

  • 免疫力アップ

亜鉛には、免疫細胞の働きを活性化させる作用があります。また活性酸素による害を減らすのに役立ちます。そのため、生活習慣病などからからだを守ります。粘膜の健康を保つビタミンAを体内にとどめる働きもあり、喉の痛み、鼻水、鼻づまりなどの風邪の症状の改善が期待できます。

  • 生殖機能の維持

アメリカでは別名「セックスミネラル」と呼ばれるほど、生殖機能とは深い関係があります。前立腺や精子に多く存在し、精力に関係する男性ホルモンテストステロンの合成に関与する酵素の組成にも関わります。

さらに、女性ホルモンにも正しく機能するために欠かせない栄養素です。亜鉛の摂取量が不足すると生理痛や生理不順をさらに招くことになります。

  • 育毛・抜け毛に

亜鉛は抜け毛の最大の原因である活性型男性ホルモンを作り出す、5-αリダクターゼという酵素を阻害する働きがあります。さらに細胞の再生を促す作用もあるので、毛を作り出す毛母細胞の増殖を促す効果があるといわれています。

亜鉛を多く含む食品

亜鉛は魚介、肉、乾燥、野菜、豆腐などに含まれ、特にカキはよい供給源です。植物性食品に多い食物繊維やフィチン酸、加工食品に添加されるポリリン酸などは、亜鉛の吸収を妨げるので、特定の食品にかたよらずにバランスのよい食事を心がけましょう。また、アルコールを摂りすぎると亜鉛の排泄量が増加するので、注意が必要です。

動物性食品
カキ むき身 (50g) 6.6mg
ウナギのかば焼き 1串 (100g)  2.7mg
ズワイガニ缶詰 小1/2缶(45g)  2.1mg
 豚 肝臓(レバー) (50g)  3.5mg
 鶏もも肉(皮なし)(80g)  1.6mg
植物性食品(1食当りの目安量)
小麦胚芽(10g) 1.6mg
 ゆで竹の子 1食分 (120g)  1.4mg
 納豆 1/2パック (50g)  1.0mg

(参考:中村丁次監修「栄養の基本がわかる図解辞典」成美堂出版)

 

亜鉛が不足すると??

偏食や加工食品に頼りすぎていると亜鉛不足に陥ります。症状の一つに味覚障害になるおそれがあります。舌を中心に「味蕾」という味を感じる細胞の集合体が存在しています。新陳代謝が活発で10~20日のサイクルで次々と新しい細胞へと入れ替わっていきます。その味蕾の中には、たくさんの亜鉛が含まれているため、亜鉛が不足すると新しい細胞が入れ替わらず、味覚障害が起こってしまいます。

 

ピックアップ

食べ物の味を感じなくなる「味覚障害」は、内蔵系の病気や薬の副作用によっても起こりますが、アンバランスな食習慣により亜鉛不足に陥っている人にも起こります。加工食品には亜鉛の吸収を阻害するポリリン酸などの食品添加物が多用されていることから、コンビニやファーストフードばかりを利用している若い世代の間で味覚障害がひろがっているといわれます。

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